ゆとり満載…申し訳ない
日に日に秋めいてきて、柄にもなく?物思いにふける時間を楽しんでいます。
今お茶を飲んでいます。
好きな茶葉を買い求めれば、いつでも自分好みのお茶を味わえる、良い時代です。
ティーパックが出ないお茶だけ通す、便利なボトルまであるから、ポットすら必要ない程です。
コーヒーも粉が、ずいぶん手頃に買えるようになりました。
そのお陰で、日々好きな飲み物を家にいながら楽しめるのですが…
ちょっと…物足りない…
かなり以前
それこそバブル期、日本経済が黄金期の時代は
家でドリップコーヒーを一人で飲むなんて、少数派でした。
他のお茶、紅茶もそう
お茶を呑むのは喫茶店で、一人じゃなくて待ち合わせで
紅茶もおしゃれな紅茶屋さんで
それが半ば、当たり前でした。
どんな田舎町にも喫茶店がありましたし…
今のように自動販売機ですぐに飲み物を買い、そのへんで飲んでお仕舞い!!
なんて…想像も出来ませんでした。
喫茶店などの飲食店に入るのは飲食だけではなく、そこの雰囲気を楽しみそこにいる時間にお金を払うからでした。
ゆったりできたし、流行りの音楽も、素敵な食器やインテリアもありました。
何時間いても良かったのです。
モーニングを頼める午前中に入り、午後4時までいたこともあります。
でも、嫌な顔をされた覚えが無いくらい、居心地が良かった。
無駄に?時間を過ごすかに見える人間にも、優しい時代でした。
今は…だいたい食べ終わり、飲み終わりが、お帰りの時間みたいになっていませんか?
雰囲気や余韻を楽しむには、割り増し料金を覚悟しなければならない時代になりました。
きっぱり覚悟を決めていなくても 人生を楽しめた、そんな時代を経験できたことを
今の若い人たちに
申し訳ない気持ちになります。
あの…遊びというか、ニュートラル
というか…世の中が優しかった時代の記憶を…
分かち合えたら良いのに
本当にそう思います。