秋の日暮れ後
台風の被害からの回復はまだまだですが、それでも時は進みます。
生きている限り前へ、前へ歩まなくてはなりませんね。
秋の深まりと共に日が短くなり、日の暮れが早くなると何故か…もの悲しい気持ちになります。
別に秋に憂い事があったわけではないのに…多分
早く暗くなり、じわじわ寒くなるからでしようか
暗いと余計に寒く感じませんか?
灯りが点いただけで暖かく感じるのと同じ、気持ちの問題
錯覚ですね
まだ小学校にも入らない子供の頃、秋になると
近くの山へよく行きました。
栗拾いや、キノコ採りです。
行きたくて行ったことはなく、母親に連れられ仕方なく
嫌々でした。
農家出身の母親は山歩きが好きで、呆れるくらい連れ回されました。
春から初夏にかけてはワラビ採りに血眼になり、秋にはキノコ採り
背負いきれないほど採り、一人悦に入っていたのを思い出します。
しかし、私はほったらかされ
ただ付いて歩くだけでした。
私を連れて行ったのは、一人で留守番させておけなかったからで、特段面倒見たり、何かを教えたりとか…そういうことをしない人でした。
ただただ、自分だけ楽しんで、それで良いと思う人でした。
連れ回される私の心配など、したことなかったな…
思いがけずたくさんあって、暗くなるまで帰ろうとしない時など、泣く声も出ないくらい疲れたのを思い出しました。
優しい人ではなかったな…
秋の日暮れが早いから、忘れていた昔を思い出しました。
少し悲しいです。