新聞死亡欄・続き
とある人の死亡記事を見ました。
少し驚きました。
喪主が長女になっていたのは納得ですが、住所まで長女の自宅になっていたからです。
一緒に住んだことは無いはずです。
三人の娘が順番通り家を出たあと、ずっと独り暮らしでした。
独り暮らしが無理な状態となり、施設へ行ったのは知っていましたが、その後自宅まで売却したのを聞き、もう分からなくなったのだと思っていました。
多分そうでしょう。
足の早い、認知症でしたから
娘たちの判断で売却され、施設利用の経費になって役にたったことでしょう。
住んではいなくても、一番可愛い長女と同じ住所地で、この世を終われたのです。
長女は一人息子と結婚し、となり町で義両親と同居でした。
次女は、次男と結婚し、隣町で自分達だけで暮らし、ローンを組んで働きづめでした。
三女は、次男と結婚し、同じ町に家をたて自分達だけで暮らしていました。
ローンもありましたが、旦那さんの実家からの援助もあり、三女は専業主婦でいられました。
同じ町内であり末っ子ということもあり、三女は一番物心両面で特をしたように見えました。
何かあっても無くても、頼りにするのは常に長女。
可愛がるのは三女。
ある時次女が漏らしました
『姉妹交代で親の面倒見に来るというのはわかる。
でも、親の通帳持ってるのは姉で、色々買うのも支払うのも姉
妹はしょっちゅう子連れで遊びに来てるし、散々食べたり飲んだり
妹の子供は可愛がられて、いつも目を掛けられてばかり…
私の子供のことなんて、気にしたこともないし
昔っからそうだった…
傍目には仲良し三姉妹に見えても、実情は生々しかった
こういうことはよくある。
複数の子供を持つ人は、どうしても愛情に強弱が出てしまうのだろうか?
公平、平等な愛情分配は、夢物語なのでしょうか…