お祝いの日…冷たい雨
朝方からずっと雨が降っています。
小降りにはなっても止む事がない冷たい雨の一日になりました。
東京では即位の礼が行われ、一日を通して華やかな時が流れています。
おめでたいことだし、古式ゆかしい装束や所作を拝見するのは、なかなか無いことなので、厳かな気持ちにもなりました。
ただ…私のいる町でも先の台風水害により、住まいを失ったり、戻れない状態で、避難所暮らしを余儀なくされた人がかなりいます。
住まいが安定するには、まだ少なくない時間が必要です。
生活物質や身の回り品が整うまで不安はつきません。
果たして、年の暮れまでにメドがつくかどうか…
一週間ほど過ぎてやっと、被害の細部が知られるようになってきました。
この町では二人の死者が出ましたが、ともに独り暮らしの高齢者。
安価なアパートの一階に住み、非常時に本気で心配してくれる人を、いざという時の真の拠り所を持たない人達でした。
運が悪かった…
だけでは無いと思えてなりません
後になって、声を掛ければ良かった…とか、もっと早く見に行ってれば…とかは
詭弁です。
心配などしていなかったのです。
そして本人たちも、その事をよく知っていたのです。
だから、頼らなかったのだと思います。
全てをあきらめ、ある意味納得して、逝ったのかも…
私にはそう思えます。
どうか
安らかにお眠り下さい。
今日の雨は、冷たいです。