暑い夏
暑くなり、夏らしくなってきました。
暑いのは好きではありませんが、夏になるとこの世のヘリを感じます。
まだ小学校にも上がらぬまま亡くなった兄がいた。
ずっと私を守ってくれていると信じていた。
本当のところはわからないし、信じていたのも 今となってはあやしいものだ。
自分に都合のよい理由を勝手につけ、そう思い込みたかっただけかもしれない。
そのくらい私には、守ってくれる身内がいなかった。
半世紀以上過ぎた今でも同じようなもの。
つい数年前まで 夭逝した兄に支えられて生きていると、本気で思っていた私は
非力で幼稚な バカ者なんだろうな…
兄が生きていたら、沢山の迷惑をかけたかもしれないし、うんざりさせたかもしれない
でも…助け合ったり出来たかもしれない。
お互いの存在を喜びと感じ、身内のいる幸せを噛み締める人生になったかも…
写真に写る容姿は私に似ていたから、多分気が合ったかも
全てが確かめようの無い話。
絶縁状態の母親と妹には無縁の話。
私は生きれば生きるほど、1人だ
また…諦めたはずなのに
兄にすがりたくなってしまいそうだ。
とっくにいなくなっているのを、まだ私は受け入れられない