さてさて

生きてると年をとるんです

一人暮らしのおばあさん

新聞、テレビでは、千葉県や東京などで強風が吹き、台風の被害に追い討ちをかけているとか…


特に高齢世帯や、一人暮らしの高齢者は、難儀を強いられてるとか…重ね重ねお気の毒で、言葉もありません。


またも古い話になりますが、


私が子供の頃、住まい区域の中に一人暮らしのおばあさんが、三人いたのを覚えています。


我が家を初め、貸家暮らしが多かった中で、その三人はそれぞれ持ち家に住んでいました。


今では珍しい木塀に引き戸付きの多分立派な家に、それぞれ二人。


もう一人はもっと立派なお屋敷に住んでいました。


このお屋敷婆さんが、一番意地悪でした。


子供だから凄い年寄りに見えたのかもしれず、実際は今で言う中年くらいの年齢かも知れないと思ったりします。


どっちにしてもおばあさん方は、生活に困ってはいなかったようです。


強いて言うなら、お屋敷婆さんが一番ケチで、欲深でした。


『世が世なら……』が、口癖


そのわりにお金を出して買い物をしたり、用を足すのを嫌う人でした。


今の若い人には理解しがたいでしょうが、家柄が良い?のを鼻にかけ、それだけで世渡りができると本気で思い込む人が、道のまん中を歩けた時代でした。


一人暮らしでも安心して暮らせたのです。


のどかでしたね。



犬の寿命

台風が再び近づいてきている為でしょうか…気温が上がって来ました


午後下がりは、暑いと感じるほどです。


また被害が出たり、被害が広がったりは勘弁して欲しいものです。


被害状況を写したテレビ画面に、泥まみれのコーギー?がいました。


可哀想に…人のみならず犬も被害に遭うのは同じですね。


あの後洗ってもらえたのか…気になりました。


所で、犬の寿命って…どのくらいなんでしょうか…


もちろん個体差があるのはわかりますが、一概に犬種でもくくれないのでしょうし…


別に今わが家にいるワンコに早く旅立て!と、願っているわけではありません…いや…どうかな…


何せ…10年7ヶ月前に、一度死にそうになってから、よく今まで生きたなぁ…と、感心していますから。


問題は今後です。


今は私が世話しているからワンコはつつがなく生活できています。


が、私がいなくなったら…


誰も引き受けてはいません。


先週川が氾濫し、水浸しの室内から遺体で発見された高齢女性は、猫を飼っていたそうです。


猫は高いところに非難して無事でしたが、買い主を失いました。


複数いた猫は、拾われた雑種ばかりで、新たな買い主が見つかる可能性は低そうです。


その女性の寂しい独り暮らしは、猫たちのぬくもりが支えていたのでしょうか…


私は独り暮らしではありませんが、諸般の事情により、私以外誰も世話が出来ないのです。


もし…私がいなくなったら…或いは、世話ができない事情が出来たら…


そう思うと、私が元気なうちに見送りたいです。


生身の体ですから、明日のことは誰にもわかりません。


『早く行ってくれよ…』


時々そう思います、本気で。



お祝いの日…冷たい雨

朝方からずっと雨が降っています。

小降りにはなっても止む事がない冷たい雨の一日になりました。


東京では即位の礼が行われ、一日を通して華やかな時が流れています。

おめでたいことだし、古式ゆかしい装束や所作を拝見するのは、なかなか無いことなので、厳かな気持ちにもなりました。


ただ…私のいる町でも先の台風水害により、住まいを失ったり、戻れない状態で、避難所暮らしを余儀なくされた人がかなりいます。


住まいが安定するには、まだ少なくない時間が必要です。


生活物質や身の回り品が整うまで不安はつきません。


果たして、年の暮れまでにメドがつくかどうか…


一週間ほど過ぎてやっと、被害の細部が知られるようになってきました。


この町では二人の死者が出ましたが、ともに独り暮らしの高齢者。


安価なアパートの一階に住み、非常時に本気で心配してくれる人を、いざという時の真の拠り所を持たない人達でした。


運が悪かった…


だけでは無いと思えてなりません


後になって、声を掛ければ良かった…とか、もっと早く見に行ってれば…とかは


詭弁です。


心配などしていなかったのです。


そして本人たちも、その事をよく知っていたのです。


だから、頼らなかったのだと思います。


全てをあきらめ、ある意味納得して、逝ったのかも…


私にはそう思えます。


どうか


安らかにお眠り下さい。


今日の雨は、冷たいです。